神戸、元町にあるピラティス・スタジオsorama(ソラマ)のトレーナーがピラティスの魅力や効果についてわかりやすく解説します。

背骨のS字カーブを知ればピラティスはもっと面白くなる

   2017/09/05

前回のコラム(背骨の成り立ちを知ればピラティスはもっと面白くなる)に続いて背骨のことについて

掘り下げてみましょう。

ピラティスはインナーマッスルを使いながら、

背骨を動かしたり、安定させたりするエクササイズです。

背骨の仕組みや成り立ちを知ることによって

身体のイメージがとらえやすくなり、よいスムーズな動きに

つながるかと思います。

 

今回は「なぜ背骨はS字なのか?」ということについて

お話ししたいと思います。

背骨のS字カーブ

「背骨はS字」というのはよく耳にする言葉ですね。

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頸椎は前に湾曲し、胸椎は後ろに湾曲し

腰椎は前に湾曲しています。

この湾曲を「生理的湾曲」といいます。

 

これは重たい頭が一番上に乗った上半身を

二本足で支えるという姿の私たちにとって

体重を分散するために必要なものです。

 

赤で示された矢印をみてください。↓

IMG_20170814_102000_LI

頭の重みが背骨のカーブによって

うまく逃がされていることがわかります。

これによって、骨盤にかかる体重が10分の1に減ります。

もしまっすぐの背骨ですと、上半身の体重を支えるために

2倍以上の骨盤の大きさが必要となるそうです。

背骨のカーブは体重を支えるだけではない

子供のころに「姿勢が悪いと身体によくないよ」と

言われたことはありませんか?

背骨のカーブにはいくつかの大事な役割があります。

 

まず、脊髄を守る役割です。

脊髄とは神経の中枢で「脳のしっぽ」といえるものです。

いわば脳と全身をつなぐ通信回線の「メインストリート」です。

このメインストリートを経て神経は臓器、筋肉、表皮などへと

枝分かれしてゆき、脳から末端へ、末端から脳へと

様々な伝達が行われます。

 

また背骨のカーブによって内蔵の位置は

最適な状態に保たれています。

たとえば腎臓を例にとってお話ししてみましょう。

腎臓は心臓の血圧を借りて尿をつくることが仕事です。

腎臓がある場所は胸椎12番から腰椎3番の前に

位置しています。

ちょうどこの前弯カーブが腎臓を支える役目をしています、

背骨がまっすぐになってしまうと、腎臓が支えられず

下に下がりやすくなり(遊走腎といいます)

心臓からの血圧が高くなり

腎機能が正常に働かなくなることもあるのです。

 

さらに日々健康に活動するために、バランスが必要不可欠な

自律神経も背骨の中を通っています。

(自律神経については「呼吸でストレスコントロール① 呼吸でストレスコントロール②

をご覧ください。)

 

いかがでしょうか?

「背骨の動きも配置も良好な状態」であるということは

単に「姿勢がよい」という見た目のことだけにとどまらず

脳と全身との伝達系統や、内臓の働きと血流を

良好に保つことにつながります。

 

健康であると、内側から活力が生まれます。

姿勢がよくなることで、脳への血流も正常になりますので

思考力も高まり、様々なことに対して興味ややる気も

出てくることでしょう。

 

ピラティスに取り組んで、「姿勢がよくというお声にとどまらず

「元気に、活動的になりました」というお声をいただくのも

とてもうなずけることですね。

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